梅の収穫が始まり、実が一つ一つ丁寧にもぎ取られている（三種町鹿渡の金仏梅公園で）

　三種町鹿渡の金仏梅公園に植栽されている梅の収穫が24日始まった。作業員が実り具合を見ながら一つ一つ丁寧にもぎ取っている。収穫は７月中旬まで続く見込み。公園を管理する町農業公社では希望者を対象にもぎ取り販売も企画している。
　梅の栽培は稲作との複合経営を図ろうと旧琴丘町時代に振興された。金仏梅公園は、ことおか中央公園の南側にあり、５・３㌶の敷地に「藤五郎」や「越の梅」「白加賀」「豊後」「南高」といった約２千本の梅が植栽され、県内最大規模の梅公園と言われている。
　冬季の剪定（せんてい）、春以降の施肥、病気や虫対策のための薬剤散布といった栽培管理を経て、24日に藤五郎を皮切りに収穫が始まった。
　この日は雨が降る天気だったが、作業員は「玉伸びは上々」などと話しながら手際良く実をもぎ取り、次々に籠を満たしていった。収穫した梅はＪＡ秋田やまもと、県内の酒造会社に出荷される。
　町農業公社は、金仏梅公園で28日から７月２日まで梅のもぎ取り販売を実施する。来場者は、もぎ取った梅を１㌔当たり５００円で購入。予定数量に達した場合は期間中でも終える場合があるという。