本場中国からお墨付き 帯広「フィグ」の前田社長 「国際中医専門員」取得
帯広市内の漢方サロン&薬膳カフェ「Fig(フィグ)」(南の森西1)の前田恵美子社長が、「国際中医専門員」の資格を取得した。中国政府の外郭団体・世界中医薬学会連合会が認定するもので、本場から“お墨付き”を与えられた。「必須の資格ではないが、専門家として普及させていける」と喜びを語る。

難関とされる「国際中医専門員」の資格を取得した前田さん
前田社長は帯広市出身、帯広北高卒。親が薬店を経営していた関係で漢方に興味を持ち、2013年にフィグ本店を開いた。19年にはイオン帯広店内に支店をオープン。薬膳を取り入れたパウンドケーキなどの商品化、提供も行っている。
中医師は中国の伝統医学を実践する医師。同社は全国の薬局・薬店が加盟している日本中医薬研究会に所属しており、本店開業以来11年間、中医師から定期的に薬学に関する指導を受けてきた。コロナ禍で対面営業ができなかった時期に、国際中医専門員の資格取得を決意。「一部中国語もあり、試験勉強は苦労した」と振り返る。
試験は筆記6科目で、昨年10月に受験し、今年初めに合格通知が届いた。資格取得後には製薬会社から薬膳菓子のプロデュースを依頼されるなど、活動の幅が広がった。
長年の努力が実った喜びを実感すると同時に、「コロナ禍を経て、予防医学に注目が集まっている。生活スタイルに合わせアドバイスするなど、より深く対応できるようにしていきたい」と意欲をみせている。
<国際中医専門員制度>
中国の伝統医学を国際的に正しく普及することを目的に、中国以外の外国籍の薬剤師などを中医師(中国の国家資格)と同じレベルと認定する制度。
試験を受けるためには、中国の中医薬大学の付属日本校での指定課程を修了するか、世界中医薬学会連合会に認められている団体でのカリキュラムを修了する必要がある。資格試験は難関とされる。
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