県内外の300人、白神の深緑に包まれ力走 藤里町・ブナの森マラソン

真夏を思わせる暑さの中で一斉にスタートしたブナの森マラソン
藤里町内の森林基幹道米代線(米代フォレストライン)を走る「第11回白神山地ブナの森マラソン」は23日行われ、県内外から302人が、緑深まる白神山地の麓を走り抜けた。ランナーたちはブナの森マラソンならではの起伏の激しいコースに挑み、力強くゴールを目指した。
同マラソン実行委員会(実行委員長・夏井博文副町長)の主催。今年はマラソン(21㌔)、8・8㌔合わせて300人が申し込み、当日は21㌔の部に178人人、8・8㌔に90人、ペアの部に17組34人が出走した。
コースは、坊中橋を出発し素波里園地を折り返すマラソンと、同園地から世界遺産センター藤里館を目指す8・8㌔の2種目。マラソンは全コースの8割が坂道で、ランナーから「トレイルランニングのよう」と評されることも。2・4㌔続く上り坂、1・2㌔のトンネル、ダム湖沿いのコースと変化に富み、標高差が250㍍に及ぶアップダウンが待ち構えている。ランナーたちは途中に設置された給水所や、沿道で町民の声援を受けながら、緑を深めていくコースをひた走った。
この日は曇りがちとはいえ、時折差し込む日差しが強烈で気温も上昇。ランナーたちは過酷な条件に全身汗びっしょりになりながらゴールを目指し、ゴール直前では最後の力を振り絞るようにゲートをくぐった。
21㌔の部で優勝したのは佐藤裕志さん(35)=湯沢市、公務員=。3年連続3度目の参加で初優勝を飾った。「今まで走ってきたコースの中で一番きついコースだが、去年は2位だったので、今回こそはと思っていた」と、前半から飛ばして2位を2分以上引き離した。来週の男鹿駅伝に向けた準備大会という位置付けでもあり、「暑くてしんどかったけど、よく走れた」と話し、狙い通りのレースに充実感あふれる表情を見せていた。
各ランナーは記録を目指す人、自己設定タイム内での完走を目指す人などさまざまで、中にはアニメキャラクターに扮(ふん)したランナーもいるなど、真剣な取り組みの中でもユーモアも忘れずに向き合い、沿道で声援を送る観客たちを楽しませた。
また、会場では「ふじさとマーケット」が開かれ、町特産の羊毛を使ったフェルト作品、白神山地ワイン、ブナの木工品など地元の特産品を紹介しにぎわいを見せ、白神の里を訪れる来場者を歓迎した。
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