風に揺れるゴールデンシャワーの黄色い花＝20日午前、バンナ公園

　沖縄気象台は20日、沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年の6月21日より1日、昨年の6月25日より5日早かった。統計開始以降、沖縄地方の最も早い梅雨明けは2015年6月8日、最も遅いのは19年7月10日。今年の梅雨入りは平年より11日遅い5月21日ごろだった。

　八重山地方はこの日、波照間島では最も暑い時期を上回る34・0度を記録したほか石垣島で32・2度、西表島で32・1度、与那国島で31・9度など各地で真夏日となった。

　石垣島では朝方、雨が降ったものの次第に晴れ、バンナ公園ではゴールデンシャワー（ナンバンサイカチ）の黄色い花が風に揺れていた。

　同気象台によると5月21日から6月19日までの梅雨期間降水量（速報値）は、石垣島で436・0㍉（平年値246・9㍉）、西表島で366・5㍉（同205・3㍉）、与那国島で302・5㍉（同200・㍉）と平年の1・5～1・8倍の降雨を観測。八重山地方の日照時間は平年の半分程度となった。

　八重山地方は21日、太平洋高気圧に覆われて晴れる見込みで最高気温32度、最低気温28度を予想。

　この日は二十四節気の一つ「夏至」にあたり、石垣島の日の出は午前5時56分、日の入りは午後7時34分と一年で最も昼が長い日。熱中症警戒アラートも発表されており、気象庁ではこまめな水分補給など熱中症予防を呼びかけている。