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沖永良部島での技術が世界へ スリランカで太陽光大量導入支援事業

モラトゥワ大学内に新設された研究開発拠点前で記念撮影するデジタルグリッドコンソーシアムの阿部力也代表理事(左から2人目)、えらぶゆり電力の藤原宗徳さん(同3人目)ら関係者=5月30日、スリランカ・コロンボ(提供写真)

 非営利団体デジタルグリッドコンソーシアム(DGC)=東京都、阿部力也代表理事=が開発し、沖永良部島で2024年度末までに社会活用されるデジタルグリッドルーター(DGR)技術がこのほど、途上国の経済開発貢献などを目的とした国際開発金融機関・アジア開発銀行の太陽光大量導入支援事業に採用され、スリランカ・コロンボのモラトゥワ大学に研究開発拠点が開所した。沖永良部島で同技術を用いた電力網の維持運営管理を担うえらぶゆり電力(知名町)首席エバンジェリスト(IT関連技術解説者)の藤原宗徳さんは「沖永良部島で得られた知見や技術が世界に発信され、普及することが期待される」としている。

 DGRは疑似慣性機能を持たせたインバーターで、電力供給の安定性を高める最新技術。太陽光発電を大量導入する際に課題となっていた電力供給の不安定さを解決できるとして、環境省の脱炭素先行地域づくり事業を利用した沖永良部島での社会活用が計画されている。

 藤原さんは5月27~29日、コロンボのホテルや同大学で開催された太陽光大量導入支援事業の最終報告・技術支援成果発表会と、研究開発拠点の開所式に参加。沖永良部島でのDGRを用いたマイクログリッド(小規模電力網)構築計画について説明した。

 帰国後、南海日日新聞の取材に応えた藤原さんは、「今後は同拠点に設置されたリアルタイムデジタルシミュレーター(RTDS)とDGRを組み合わせて沖永良部島の電力網の最適化シミュレーションを行い、実際の運用に役立てられる。同島とモラトゥワ大学の成果が双方に役立つ」などと利点を強調。「沖永良部島は持続可能なエネルギーシステムのモデルケースとして世界に注目される存在となり、地域の発展に大きく寄与することができる」と期待を込めた。

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