希望者に無料配布する開館30周年記念誌と宮澤賢司館長
昨年開館30周年を迎えた長野県駒ケ根市下平のおもしろかっぱ館は、30年の歩みを振り返り未来に向けた同館のさまざまな取り組みを紹介する記念誌『おもしろかっぱ館開館30周年』を300部発行した。9日に同市で開かれる河童(かっぱ)連邦共和国主催の「河童サミットinKOMAGANE」で参加者に配布するほか、同館にも置いて希望者に無料で提供する。
記念誌はA4判、全カラー8ページ。「歴史」「未来」「施設・収蔵品紹介」の3章構成で、写真を豊富に使用しながら同館の過去・現在・未来を見やすくまとめた。また裏表紙には駒ケ根の河童伝説として、▽河童の妙薬「加減湯」(東伊那)▽かつら淵の河童(中沢)―の二つを掲載している。
「歴史」の章では1993年7月の開館後、ふるさとづくりの中核施設として事業を拡大・充実していった同館の歩みを、年表と当時の写真・資料も交えて紹介。歴代館長の名前も明記している。一方、同館で開くさまざまな講座や特別企画展、かっぱ音楽広場などの各種イベントを取り上げているのが「未来」の章。あくまで地元が主役であり、地域と共に歩む施設であることを強調している。
同誌をまとめた宮澤賢司館長(64)によると、編集作業は「河童サミット」までの完成をめどに昨年末スタート。館内に30年分保存してあった沿革誌や資料を柱に、駒ケ根天竜かっぱ村の坂井昌平村長や同館の運営に携わる天竜かっぱ広場運営委員らの意見も聞きながら、アウトラインを固めた。
宮澤館長は「天竜川に伝わるカッパ伝説と、国内屈指のカッパコレクションを備えたおもしろかっぱ館は地域の宝。記念誌を通じ、ふるさとに目を向けてもらうきっかけになれば」と話している。
月曜休館。問い合わせは同館(電話0265・81・4767)へ。
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