三種町の関係者がリゾートしらかみの乗客に向け、流しジュンサイを実施（ＪＲ東能代駅で）

　特産のジュンサイを売り込み、誘客につなげようと、三種町と町観光協会は31日、ＪＲ東能代駅のホームで観光列車「リゾートしらかみ」の乗客に向け、「流しジュンサイ」を行った。停車時間にホームに降り立った乗客がつるりとしたジュンサイを箸でつまみ、旬の味を堪能した。
　流しジュンサイは、リゾートしらかみ３号の乗客を対象に実施。東能代駅のホームに樋（とい）を加工した特製の台（長さ約７㍍）を設置し、９分間の停車時間で降り立った乗客を出迎えた。
　町職員が「旬を迎えたジュンサイですよ」などと呼び掛け、水とともに生ジュンサイを流すと、乗客たちはつまみ取ろうと箸を伸ばした。独特のぬめりに苦戦する人も目立ち、ホームには笑い声が響いた。
　乗客は取ったジュンサイをその場で食べず、移動してから青じそドレッシングをかけて味わい、旅先の特産品に理解を深めた様子。兵庫県姫路市の高浜真知子さん（54）は「流れるそうめんは見たことがあるけれど、流しジュンサイは初めて。関西でこんなに大きなジュンサイは出回っていない。食べられて、うれしい」と笑顔を見せた。
　この日は生ジュンサイ６㌔を用意し、流しジュンサイのほかに、小分けカップにも入れて乗客に振る舞った。三種町では15日にＪＲ秋田駅前で開催されるイベントでも流しジュンサイを行う予定だ。