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荘内日報社

庄内町産豚肉使用のレトルトカレー販売開始 北月山荘フレンチ食堂 モン・ヴィペール シェフの気まぐれレトルト第1弾

 庄内町の月の沢温泉・北月山荘のフレンチ食堂「モン・ヴィペール」で調理を担当するシェフ・富樫一仁さん(42)が、同町産豚肉を使ったレトルトパック「ポークカレー」の販売を今月から開始した。同施設限定販売で、「シェフの気まぐれレトルト」シリーズ第1弾。富樫さんは「北月山荘の魅力の一つとして楽しんでほしい」と話している。

 富樫さんは昨年2月から同町の地域おこし協力隊員として同施設を拠点に立谷沢地区の観光と誘客促進を担当。これまでシェフとして活躍してきた経歴を買われ、同年7月からは同施設の食堂で腕を振るっている。月山登山などの宿泊客に同町産の食材をふんだんに使い、夕食はフレンチ、朝は立谷沢のご飯を中心とした和食を提供。「お昼に食べられるものが欲しいという要望は以前からあったが、朝夕をメインにしているので十分に対応するのが難しかった」(富樫さん)という。

 こうした声を受け、常温で長期保存でき、お湯で温めるだけで手軽に食べられるレトルト食品に着目。今年2月から立川複合拠点施設で「麻婆豆腐弁当」や「ポークカレー」などを月1回販売する一方、町立谷沢川流域活性化センター・タチラボにある急速冷凍や真空パックなどの設備を活用し、余分に作った料理をレトルト化するなど準備を進めてきた。

 発売したポークカレーは化学調味料無添加。「豚の骨からだしを取り、味の決め手はトマト。ゼラチン質が豊富な食品未利用部位である豚筋を使用し、とろみも十分」(同)。1パック200グラム、600円(税込み)。パッケージデザインは元・町地域おこし協力隊員でデザイナーの伊計麻衣子さん(同町在住)が制作。料理の雰囲気と北月山荘をイメージしたという。

 富樫さんは「昼食として手軽に食べられるのはもちろん、お土産としてそれぞれの地域で味を広めてもらえれば。カレーだけでなく、麻婆豆腐や豚丼なども商品化したい」と今後の展望を語った。

富樫さんと北月山荘限定販売の「ポークカレー」

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