沖縄気象台は21日、沖縄地方が梅雨入りしたとみられると発表した。昨年より3日、平年より11日遅い梅雨入りとなった。

　気象台によると、八重山地方の向こう1週間は、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなる。16日発表の1カ月予報では、平年と同様に曇りや雨の日が多く、降水量は平年並みか多く、日照時間はほぼ平年並みの見込み。

　梅雨入りが発表された21日は、石垣市登野城で65・5㍉、川平で55㍉などまとまった雨が降ったが、午後からは晴れ間が見える地域もあった。

　沖縄地方で統計の始まった1951年以降、最も早い梅雨入りは1980年の4月20日、最も遅かったのは63年の6月4日。梅雨明けは2015年の6月8日が最も早く、19年7月10日が最も遅かった。平年は6月21日ごろ、昨年は6月25日に明けている。

　サッカーパークあかんまから於茂登トンネルへ向かう県道富野大川線沿いでは沖縄の梅雨を彩るイジュが白い花を咲かせており、雨の合間にはチョウやハチが蜜を吸いに訪れていた。