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苫小牧でオオジシギ調査 日本野鳥の会、豪保護チームと合同

オオジシギを探す調査参加者=20日、苫小牧市内弁天沼周辺

 日本野鳥の会(東京)は20日、苫小牧市の勇払原野で、オーストラリアの保護調査チームと合同で準絶滅危惧種の渡り鳥オオジシギの生態調査を行った。同会は2016年から5カ年計画で、オーストラリアと北海道を行き来するオオジシギの保護調査プロジェクトに取り組んでいる。今回は子供たちの調査体験も兼ね、苫小牧市や近郊の親子20人も参加した。

 プロジェクト3年目となる今年は道内の総個体数の推計へ、4月28日から5月31日までの期間内に道内13支部が各調査対象地域(計約400カ所)を1平方メートル四方に等分割しての大規模な生態調査を展開中。1区画当たり10分間、目視や飛行する音で個体数を調べる。

 この日の調査には、オーストラリアの研究者や中高生ボランティアを含め39人が参加。勇払原野の弁天沼周辺や、弁天の海岸沿いなど計6カ所で木や電柱に止まったり、雄から雌への求愛行動「ディスプレー飛行」(急降下)をする計16羽の生息を確認した。

 市道勇払沼ノ端通の明野川付近では、1度に5羽を双眼鏡で見ることに成功した。

 オオジシギについては、ディスプレー飛行が雌にとってどんなもので、どういった環境に巣が作られるのかなど未解明な点が多い。同プロジェクト調査チームリーダーの浦達也さんは「耕作地や田畑の増加、土地の開発に伴い、オオジシギの生息地である草原、湿地が少なくなり、個体数が減っている」と指摘。「どのような場所で繁殖するのかを解明できれば保護もしやすい」と語った。5カ年計画の今後については「総個体数を推定できれば、生息地をラムサール条約に登録して環境を保護することもできる」と強調。「衛星追跡装置の改良で軽量化が進めば、追跡調査を試みたい」と述べた。

 調査体験で市内から参加した小澤龍太君(10)は「きょうは3羽観察できた。オオジシギのためにも環境を守っていくべきと感じた」と話した。

 オーストラリアの保護調査チームの一部は30日まで、道内に滞在。全道各地で行う総個体数推計調査で、調査員が手薄な空知管内の滝川市や岩見沢市などの調査に参加する。今回の調査結果は9月に野鳥の会の会誌「野鳥」やホームページなどで公表予定。

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