高齢者施設の浴室に雄大な富士の絵 秋田公立美大生の池端さん制作

雄大な富士山を描いたデジタル絵画を制作した池端さん
秋田公立美術大4年でグラフィックデザインなどを学ぶ能代市西赤沼の池端咲紀さん(22)が、富士山をテーマにしたデジタル絵画2枚を制作し、同市落合の介護付き有料老人ホーム「サンビレッジ清風のしろ」とデイサービスセンター「清風のしろ」の浴室に飾った。両施設を運営する同市の松峰園(加藤乃武雄代表取締役)の依頼を受け、約2カ月かけて完成。池端さんは「長く飾っていただけたらうれしい」と話す。
池端さんは能代高在学中に、公立美大が「能代街なか資源再活用プログラム」の一環として旧鴻文堂書店(畠町)で開催したワークショップに参加したことがきっかけで同大へ進学。3年生だった昨年度にビジュアルデザインの立場からコミュニケーションの在り方などを研究する「コミュニケーションデザイン専攻」を選択し、制作活動や専門的な勉強に励んでいる。
絵画の制作は昨年8月、加藤代表取締役が「地元の美大生が描いた絵画を施設の浴室に飾ることで、利用者同士や施設職員との会話が弾むのでは」と同大に依頼したのが始まり。担当者が能代山本出身の2、3年生に打診したところ、池端さんが「地元に貢献したい」と手を挙げた。
同社との打ち合わせで、銭湯絵の定番である富士山を描くことに決まると、タブレット端末のアプリケーションやパソコンのソフトウェアを使い約2カ月かけて雄大な富士山と湖面に映る「逆さ富士」を描いた。浴室に飾ることから明るめの色調で仕上げ、イラストを拡大しポスター印刷する際に粗っぽくならないように解像度などの調整に気を使ったという。
「サンビレッジ清風のしろ」の浴室に縦1・1㍍、横2・08㍍の作品、「清風のしろ」には縦1・1㍍、横1・79㍍のものを設置。いずれもアルミ製の額縁に収められ、作品の魅力を引き立てている。
加藤代表取締役によると、今月1日に披露した際、利用者から「ここ(浴室)に飾るのはもったいない」といった声があったほか、施設職員に銭湯に通った時の思い出を語る人もいたといい、「素晴らしい作品を描いてもらい、心から感謝している」と述べた。
池端さんは「これだけ大きな作品を制作するのは初めてで不安もあったが、とても勉強になった。利用者の皆さんに見ていただけてうれしいし、長く飾ってもらいたい。卒業後も何らかの形で地元に恩返しできたら」と語った。
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