武将隊とじゃんけん勝負をする来場者ら
高遠城址公園(長野県伊那市高遠町)で開催中のさくら祭りに合わせて、戦国時代の「武将隊」と来場者がじゃんけん勝負をする催しが6日、園内で開かれた。「高遠城じゃんけんの乱」と題し、勝利すると高遠石工の石仏をイラスト化した「ビックリ石仏シール」をもらえる。多世代に好評を博し、武将たちと白熱した”戦い”を繰り広げた。7日と、13と14の両日も開く予定だ。
市地域おこし協力隊の吉澤祐佳さん(27)と市観光協会が協力して企画。高遠城の歴史に触れる機会づくりなどを目指す。武将隊の題材は1582(天正10)年に高遠城で織田軍と戦った仁科五郎盛信(武田信玄の5男)らで、同協会の協力により演劇経験者などを集めてつくった。
武将隊は午前10時から午後4時の間、園内の有料エリアを歩いていて、見掛けたらじゃんけんを挑める。石仏のシールは高遠石工の名工・守屋貞治による「大聖不動明王」が題材で、背景がキラキラ光る仕様になっている。
園内を歩く甲冑姿が注目を集め、老若男女が行く先々で挑戦。記念撮影希望の人も多かった。戦国武将が好きという長野市の児童(8)は「緊張したけど楽しかった」と感想。40代母親は「桜だけでなく、子どもが楽しめるので良い」と話していた。
吉澤さんは「桜を見に来てもらいつつ、歴史に触れる機会として楽しんでほしい」と期待していた。
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