御朱印帳をイメージしたステッカー台紙を手に、新装「ごくらくセット」をPRする諏訪五蔵のメンバー
長野県の諏訪観光協会と諏訪市内5軒の造り酒屋(諏訪五蔵)は27日、五蔵が通年で行う酒造めぐり「ごくらくセット」を4月からリニューアルすると発表した。御朱印帳をイメージした台紙を作製し、各蔵を回って特製ステッカーを収集する楽しみを追加。インバウンド(訪日客)の回復を見据え、外国語に対応する特設サイトや宣伝用動画、チラシも作った。デジタルマップ(絵地図)を導入し、五蔵から市内各所への周遊も促す。
五蔵の酒造めぐりは2013年11月から始め、各蔵でそれぞれ4~5種類の試飲が楽しめる。特製の巾着袋とグラスがセットで付く。これまでの延べ利用者は5万人で、コロナ前には年間8000人が利用した年もあった。
訪日客の地方誘客の取り組みを対象にした観光庁の支援事業を活用し、コロナ後を見据え、新装ごくらくセットの開発を進めた。各蔵のステッカーと専用台紙は、諏訪五蔵を巡った証しや記念品にしてもらおうと作製。ステッカーデザインは定期的に変え、再来訪につなげる。抽選でプレゼントが当たる従来のスタンプラリーも継続する。
観光に特化した商品開発を手掛ける「フィールドデザイン」(長野市)が参加し、観光協会のホームページ内に日本語・英語対応の専用サイトを開設した。デジタルマップは新装セットの一部(購入特典)で、中国語にも対応。JR上諏訪駅周辺の観光情報のほか、避難場所など防災情報も入手できるようにした。
「新たな付加価値で諏訪五蔵の酒造めぐりの魅力をさらに高め、満足度の向上や滞在時間の延長につなげたい」と同協会。諏訪五蔵(舞姫、麗人、本金、横笛、真澄)には今回、多言語への翻訳機能を備えたタブレット端末を1台ずつ置いた。「外国人観光客に限らず、地元の皆さんにも諏訪五蔵のお酒を楽しんでもらえたら」としている。
新ごくらくセットは3000円(税込み)。上諏訪駅内の市観光案内所(電話0266・58・0120)で購入できる。
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