何が大切か知る

人権について意見を出し合う生徒たち=音羽中学校で
豊川市音羽中学校(鈴村富士子校長)で26日、豊橋人権擁護委員協議会(松下智治会長)による人権教室が行われ、1年生108人が人間の持つ権利と向き合った。 10項目の権利を積んだ熱気球で空を飛んでおり、権利を少しずつ捨てないと海に落ち、サメやワニに食べられると仮定。生徒らは4人1組で話し合い、優先的に捨てていく権利を選んでいった。 「自分だけの部屋を持つ権利」や「自分の携帯電話を持つ権利」を先に捨てる生徒が多く、最終的に「家族に愛される権利」や「必要な食べ物や水が得られる権利」が残り、家庭や生きる手段を尊重する傾向となった。 人によって価値観が異なり、互いに権利を犯すことはできないことを知ってもらうために実施。講師を務めた委員は、東日本大震災の原発事故で被災し、避難先でいじめにあった生徒の「自殺は考えないで。自殺したら何があったかも伝えられない。学校に行きたくないなら、僕みたいにフリースクールに行けばいい」などという手記も紹介した。 授業を振り返り、白垣雪奈さんは「誰もが違う考え方を持つ。その考え方を大切にしたい。少しのことで誰かをいじめないようにしたい」。塚越千文さんは「携帯電話は捨てられないと思っていたが、生きるためにはそれほど必要のないものを捨てた方がいいと思った」と話した。
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