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北羽新報社

冷水浴び裸参り 心願成就願い 能代市の高岩神社

いてつく寒さの中、高岩神社社殿下の手水舎で冷水を頭からかぶって身を清めた裸参り

 能代市二ツ井町荷上場の高岩神社境内で24日夜、小正月行事の「裸参り」が行われた。参加した3人が肌を刺すような寒さの中、冷水を浴びて身を清めてから社殿へと駆け上がって参拝し、心願成就を祈った。

 裸参りは、徴兵検査前の若者が「武運長久」を祈願して行ったのが始まりとされる。若い世代が町外に流出したため参加者が減少したことで、昭和32年から一時中断したが、平成2年に復活。現在は荷上場青年会(伊藤樹会長)が毎年旧暦1月15日に実施している。
 これまでは藤琴川で水浴びして身を清めてから、高岩山山頂近くにある同神社まで約4㌔の夜道を駆け上って参拝していたが、県道西目屋二ツ井線荷上場バイパスの完成により、水浴び場であった川岸の様相が変わってしまったことから、神社境内下にある手水舎(や)で水浴びする形に変更した。
 今年は藤里町から20~30代の3人が参加。少雪のため境内にもほとんど雪がないとはいえ、底冷えのする冷気の中、さらしの下帯姿に白足袋、わらじ姿の3人が順番に「セイヤ」の掛け声とともに3回水を浴びて身を清めた後、かがり火がたかれた参道を駆け上がり社殿でお払いを受けて心願成就、無病息災などを祈願した。
 参加者の一人、藤里町大沢の多賀谷優樹さん(37)は昨年から同町内でマイクログリーンの栽培を始めており、「事業が軌道に乗ることを祈願した。予想したほど冷たくはなかったが、水を浴びた後に社殿まで走るのは寒かった。それでも無事に終えることができて良かった」と晴れやかな表情を見せていた。
 山道沿いや高岩山の山肌に雪灯籠の火をともす「高岩山万燈夜(ばんとうや)」は雪不足のため中止したが、前日に雪が降ったため、青年会や地域住民が協力して社殿周辺に範囲を限定して雪灯籠を置いて彩ったほか、地元住民らも見守って小正月行事を盛り上げていた。
 伊藤会長は「藤琴川の流れが変わったので、これまでのように川岸で水浴びしてから参拝する形は難しいかもしれないが、伝統を引き継いでいきたい」と話していた。

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