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中也賞に佐藤さん「渡す手」 多彩な表現、高く評価【山口】

 現代詩人の登竜門である第29回中原中也賞に東京都国分寺市の俳人、佐藤文香さん(38)の「渡す手」(思潮社)が全国240点の応募・推薦作品の中から選ばれた。「言葉そのものが主題となった詩集」と評されるなど、各詩が持つスタイルの多彩さや表現の豊かさが突出していた。

 同賞は1995年度に山口市が創設し、優れた詩人を発掘している。昨年11月までの1年間で刊行された現代詩の詩集が対象。選考委員4人の交代後、初開催された。

 湯田温泉3丁目のユウベルホテル松政で17日に開かれた選考会には、詩人のカニエ・ナハさん、野崎有以さん、蜂飼耳さんと歌人の穂村弘さんが出席した。小説家で詩人の川上未映子さんは欠席し、書面で選評を通知した。

 受賞作は88㌻に24編を収録した第1詩集で、テーマを設けず目に見えるものや内面を写生した。佐藤さんは「思い付いたときに思い付いた内容を思い付いた方法で書いてみた」と話す。「目の粉」では、指に付いた化粧品のラメについて解像度高く描写し、指紋の線など、通常意識しない細部に焦点を当てた言葉が光る。豊富な語彙(ごい)を支えに、散文風の作品も交えた表現の多彩さが最大の特徴。作品名には「私が何かを書くことが、日本の現代自由詩を外の世界へ手渡す一助になれば幸い」との思いを込めた。

 佐藤さんは85年兵庫県神戸市生まれ。97年に愛媛県松山市に転居し、その翌年に俳句を始める。早稲田大第一文学部卒業後、これまで四つの句集を発表し、2009年の宗左近俳句大賞をはじめ受賞多数。16年から「最終形が見えないまま、型に頼らないで書くことに挑戦してみたい」と現代詩に取り組み始めた。「日本語でできることはすべてやってみたい」と考え、短編小説や短歌も手掛けている。

 選考会では佐藤さんの作品と大島静流さん作「蔦の城」が最後まで争った。選考委員代表の蜂飼さんは「定型詩の俳句で培った言語センスをうまく反映し、言葉の引き出しの多さが受賞の決め手だった」と講評した。

 穂村さんは「次にどの詩が来るか予想できず、内容に対してこんな切り口があったのかと新鮮さが持続する」と表現方法の多彩さをたたえた。カニエさんは「俳句の舞台からお出掛けし、詩の自由な場で遊び尽くしている。詩集の形をした歳時記のようだ」と言葉の豊かさを激賞した。

 贈呈式は4月29日に松政で実施する。文芸誌「ユリイカ」4月号で受賞作の一部と選考会の内容が掲載される。

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