中国出身者と茶道で交流 能代市日中友好協会
茶道の体験を通じて日本文化に触れた参加者たち(能代市柳町のプラザ都で)
能代市日本中国友好協会(熊谷勝会長)は18日、同市柳町のプラザ都で能代山本在住の中国出身者との交流会を開いた。参加者は日本文化の茶道を体験したほか、昼食を一緒に食べながら歓談し交流を深めていた。
同協会は、長年にわたり中国出身者との交流に力を入れており、この日は会員や中国出身者合わせて約20人が参加した。
はじめに熊谷会長があいさつに立ち、尖閣諸島の領有権、東京電力福島第一原子力発電所の処理水といった諸問題を挙げながらも「両国の関係は別として、この交流会を通じて良い関係を築いていけたら。ざっくばらんに何でも話し合い、楽しくやっていきましょう」とあいさつした。
続いて行われた茶道体験では、茶道をたしなむボランティアを講師に迎え、参加者が茶せんの使い方を教わりながら茶をたてたり、茶席の作法を学んだりして、日本の伝統文化に触れた。
その後、中国吉林省出身で、シイタケ栽培などを手掛ける能延通商(同市須田)代表取締役の工藤美惠さんが講話。中国残留孤児だった父をはじめ家族11人で来日したが、慣れない環境での生活や言葉の壁で「最初は日本へ行くことに大きな夢や希望を持っていたが、現実は大変だった」と振り返った。
市内のホテルなどでの勤務を経て同社を起業。能代と生まれ故郷の吉林省延吉市から1字ずつ取って名付けたとし、日中の懸け橋を目指す思いを語った上で「これからもお客さまを第一に考え、品質の高い製品を提供していく。シイタケや野菜の栽培を通じて能代の役に立ちたい」と締めくくった。
講話後の昼食会では、同協会の活動などを写真で振り返りながら歓談し、親睦を深め合っていた。
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