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オーストンオオアカゲラ放鳥 保護した大島高校の生徒ら見守る

生物部の千代康貴部長がケージを開け、飛び立とうとするオーストンオオアカゲラ=14日、鹿児島県奄美市名瀬

 鹿児島県奄美市名瀬の県立大島高校で今年1月に自力飛行が困難な状態で発見・保護され、龍郷町のいんまや動物病院で治療を終えたオーストンオオアカゲラが14日、生徒や教員らに見守られながら同校の裏山から放鳥された。発見した現場にいた生物部の千代康貴部長(2年)がゲージを開けると、オーストンオオアカゲラは恐る恐る顔を出し、羽を広げて飛び立った。

 オーストンオオアカゲラは奄美大島だけに生息する国指定天然記念物で、絶滅危惧Ⅱ種。「キョッ、キョッ」と鳴き、くちばしで木を小刻みにつつく「ドラミング」の音を森に響かせる。

治療を終えたオーストンオオアカゲラ

 保護された個体は1月15日、大島高校南門付近の駐車場で飛べなくなっているところを生物部部員が発見。窓ガラスに衝突したと推測され、左肩を骨折していた。体長は30センチほどで頭頂部が赤く、雄とみられる。

 鳥類が人工構造物に衝突する事故「バードストライク」についても研究を行っている生物部の千代部長は「オーストンオオアカゲラは山や家の庭でよく見かけるが、けがを治療して森に帰る個体を身近に感じたことはなかった。飛び立つ姿は意外と元気そうで安心。また目にできたらうれしい」と話した。

 いんまや動物病院の伊藤圭子獣医師は「2週間は安静にして、1週間ほど大きめのケージでリハビリに励んだ。羽の抜けもなく、食欲も旺盛」と個体の状態を話し、「野生に帰る力を信じたい。バードストライクについても対策意識が高まれば」と願った。

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