「地元就職に関心持って」 能代山本の企業・団体が高校生にアピール
就職活動を控える高校2年生に地元企業の情報を提供したガイダンス(能代市落合のアリナスで)
高校2年生の地元就職を促す「能代山本地域企業・業種ガイダンス」が14日、能代市落合のアリナスで開かれた。40の会社・団体がブースを設け、仕事の内容や自社製品、業界の魅力をアピール。参加した310人余りの生徒は今後の進路の参考にしようと、担当者の話に熱心に耳を傾けた。
就職活動が本格化する3年生になる前に地域の企業の情報に触れてもらい、地元就職意識の醸成、若者の職場定着を図ろうと、県山本地域振興局と市、能代山本雇用開発協会が平成28年度から開いている。今年は能代(全日制・定時制)、能代松陽、能代科学技術の3校から2年生計313人が午前の部と午後の部に分かれて参加した。
午前の部には能代科学技術の110人が来場。小売、製造、建設、運輸、警備、サービス、福祉といったさまざまな業種の中から関心があるブースを順に回り、各事業所の採用担当者から会社の特徴や力を入れている事業などについて説明を受けた。
計5社の説明を聞いた鷲尾禮さん(生物資源科)は「思っていた以上に能代にはたくさんの企業があるのだと実感できた。将来的に県内に就職したいとは思っているが、将来像はあまりできていないので、きょうの機会を今後に生かしていきたい」と話した。
ハローワーク能代によると、今春高校卒業予定者の就職内定者数は昨年12月末現在112人で、このうち能代山本に就職が決まったのは前年同期より9人減って50人。また内定者全体に占める県内内定者の割合は56・3%(前年同期比10・4㌽減)で、県内8ハローワーク中最下位であり、全県の平均より17・6㌽も低くなっている。
同ハローワークの担当者は「非常に厳しい状況。特に女子生徒の県外就職志向が高まっている」とした上で、「事務といった女性向けの求人が少ないといった地域的な特徴はあるが、土木現場などで頑張っている女性も増えている。管内にも女性が活躍できる会社が多いことを知ってもらいたいし、情報もさらに発信していければ」と語った。
参加した各事業所もパンフレットのほか、パソコンの画像や映像、自社製品に触れてもらう体験を用意するなど、地元人材の獲得へ懸命なプレゼンを繰り広げた。同市松原で能代工場を稼働させているキョーリン製薬グループ工場の担当者は「今春の採用は県内高校生ら6人で、当初の予定通りだが、学生が減っていることや各企業で人材の取り合いになっている中、今後は難しくなっていくものと考えている。ガイダンスへの参加は会社としても意義のあることで、今後も積極的に参加したい」と話していた。
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