豊橋鬼祭アプリ「おにどこ」完成奉告
豊橋市の安久美神戸神明社の「豊橋鬼祭」(10~11日)を前に、開発者が街中を移動する鬼と天狗(てんぐ)の居場所がわかるアプリ「おにどこ」の完成を神明社に奉告した。豊橋技術科学大学の大村簾准教授、水谷晃啓准教授、東京都のソフトウェア開発「ウェブインパクト」取締役の木村博司さんが参列した。
おにどこの安全運用を祈願する大村准教授、木村さん、水谷准教授(右から)
クライマックスは11日の「赤鬼と天狗のからかい」の「門寄り」。境内で天狗に懲らしめられた赤鬼は、神社周辺を練り歩いて白い粉をまき、飴を配る。寄る場所は決まっているが、時間がずれることが多かった。2017年に大村准教授ら実行委員会は「おにどこ」を開発。付き添い役が持つGPS端末の情報で鬼と天狗の現在地を地図に表示させた。
20年には、新型コロナウイルス禍で門寄りが中止となったが、アプリ内の専用カメラをマーカーにかざし「AR赤鬼」を自宅に招き入れる機能を実装。撮影スポットのマーカーにスマホかざすと、カメラ映像に赤鬼を表示させて一緒に撮影できる仕掛けも作った。
AR門寄り
今年は、4年ぶりの完全開催。位置機能と疑似体験の両方を活用するのは初となる。
この日、3人はアプリ画面を神殿に向け、安全に運用できるよう祈願した。大村准教授は「祭りの新しい楽しみ方を生み出せた。神様に奉納できて感無量」と喜んだ。水谷准教授は「おにどこが鬼祭の一部として浸透してほしい」と述べた。
これまでは実行委がアプリ開発を進めていたが来年度からは、鬼祭の一部として実装する。アプリのダウンロードは、おにどこのサイト=QRコード=から。
おにどこのサイト
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