作家の岡田さんと交流、見初小で彫刻授業【宇部】
見初小(川本朋子校長)で7日、5年生15人と校内に設置された彫刻の作家との交流授業があった。彫刻について、一人一人がお気に入りの見方を紹介した。
校内にある「Plantronica Ube(プラントロニカ ウベ)」の作者、岡田健太郎さん(46)=神奈川県茅ケ崎市=が来校した。作品は2019年の第28回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)で宇部興産グループ賞を受賞した。
金属の丸棒を何本もくっ付けて網目のような全体の形を作り、白い塗装を施した作品を鑑賞するのにお薦めの角度、注目すべきポイントを写真に撮り、それを見せながら発表。山本士道君は「全体はキリンのような形をしていて、頭はバナナみたいで面白い」、渡壁千百合さんは「空に向かって伸び、遊びたいと言っているよう」と、それぞれが感じる印象を語った。
発表を聞いた岡田さんは「作品に対する感想が直球で伝わってきた。とてもうれしい」と述べ、子どもたちの質問に答える形で自作を解説。宇部の工場や自然からイメージを膨らませて制作し、作品名は植物と、溶接に使用した電気を表す英単語から付けたと明かした。小学生の頃は音楽が好きで、車のデザイナーになろうと進学した美術大で彫刻の面白さを知り、彫刻家になったと話した。
作品を生み出すために大切にしていることは「世の中で何が起きているのか、新しいスタイルや昔懐かしいものはないかなど、アンテナを広く張るようにしている」とし「皆さんも、さまざまなことに興味を持って」と呼び掛けた。
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