来館者50万人達成 西表野生生物保護センター 遺産登録で入客倍増、展示充実
50万人目の来館者となった瀬崎育朗さん(後列左3人目)と環境省の職員ら=6日午後、西表野生生物保護センター(環境省西表自然保護官事務所提供)
環境省が西表島だけに生息するイリオモテヤマネコや希少野生生物などを保護しようと整備した西表野生生物保護センターの来館者が6日、延べ50万人を達成した。50万人目となったのは、那覇市から旅行で訪れた瀬崎育朗さん(38)家族3人。同センターへは初めての訪問で「壁画展示では知らない動物や実際に見られた生き物が分かり面白かった」と話した。
同センターは、1995年に保護活動や調査研究、普及啓発などを目的に現在の場所に開設。同島が世界自然遺産に登録された後の2022年には、展示内容を大幅に変更するなど充実化。イリオモテヤマネコをはじめとした島の野生生物の紹介や生物多様性、自然環境を取り巻く課題と保全の取り組みなどを内外に発信している。
リニューアル以降は自然遺産登録と相まって、1日平均50人程度だった来館者数が90人と倍増。多い日は150人を超えることもあり、年間では2万7000人が訪れる。今年度からスタートした定期開催の展示解説ツアーも人気を博し、来館者増に拍車をかけている。
50万人目の来館者となった瀬崎さんには、同センターオリジナルのグッズ贈呈のセレモニーが行われた。
同事務所の福地壮太国立公園保護管理企画官は「今後も多くの方に来館いただけるよう、魅力的なセンター運営に努める」と述べた。
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