藤里町の「峨瓏の滝」ライトアップ幻想的
ライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれた峨瓏の滝
藤里町の観光名所「峨瓏(がろう)の滝」で3日、冬季のライトアップが始まった。今季は暖冬でなかなか氷瀑が形成されないままでいるが、冷気の中で豊富な水が流れ落ちる滝が照明で青白く照らし出され、幻想的な光景を見せている。
同町藤琴大落の峨瓏の滝は落差約12㍍。背後には手付かずの自然が残る峨瓏峡があり、四季折々の風景が観光客らを楽しませている。ライトアップは、町商工会青年部(石岡久直部長)が冬季の誘客策として毎年実施している。
今冬のライトアップ初日は青年部員たちが手作りした雪灯籠を滝までの小道に並べてろうそくを灯(とも)し、ほのかな明かりで周囲を照らし出した。
今年の冬は暖かく、峨瓏の滝も少し凍っては解けてを繰り返している。1日からこの冬一番の寒気が入り込んで岩肌の一部が雪に覆われているものの、ほとんど氷結していない状態。それでも豊富な水が流れ落ちる滝が青色の光で照らし出される様子は冬の厳しい寒さを物語るようで、荘厳な雰囲気の姿を見せている。
滝の周辺は水が流れ落ちる轟音(ごうおん)で満たされており、冬ならではの滝を見ようという人も訪れ、真冬の名所が人を引き付けている。
峨瓏の滝ライトアップは18日まで。時間は午後5時~9時。
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