山口日英協会（三浦房紀会長）主催の第７回中学生英語スピーチ・レシテーションコンテストは３日、山口市滝町の旧県会議事堂で開かれた。県内５校から１８人が出場し、日本近代化の立役者である長州五傑をテーマに日頃の努力の成果を発揮。スピーチの部は野田学園２年の村田華凜さん、レシテーション部門では慶進１年の草野唯さんが最優秀賞に選ばれた。 　

　同協会は英国との交流や互いの文化への理解を深める事業に取り組んでいる。コンテストは英語力を競うだけでなく、西洋の知識や技能を取り入れ、近代化の基盤を作った井上馨や伊藤博文ら長州五傑の功績を学ぶことを目的に２０１７年度から開催されている。 　

　スピーチの部には５人が出場。長州五傑から学んだ姿勢について自ら考えた内容で英語を披露した。村田さんは「Ｓｕｃｃｅｓｓ」と題して発表。井上馨らが生きた時代は学ぶ機会が限られていたのに対し、今の自分は多くのことが学べる環境にあるとし「自分を信じて努力する。それが成功につながる」と述べた。 　

　１３人が出場したレシテーションの部では、同会が用意した英文原稿を暗記して発表し、発音や抑揚などを審査した。草野さんは、明治政府の中心人物として政治、経済を支え、初代外務大臣を務めた井上馨について暗唱した。 　

　入賞者は次の通り。（敬称略）

　◇スピーチの部▽最優秀賞＝村田華凜（野田学園２）▽優秀賞＝賀屋このは（同３）吉松秀（慶進３） 　◇レシテーションの部▽最優秀賞＝草野唯（慶進１）▽優秀賞＝寺田悠人（同）田原蛍（野田学園３）▽優良賞＝松原楓（山口大付属山口２）