雪に覆われた留山。参加者は雪を踏みしめ、歩を進めた
留山できりたんぽ鍋を調理する実行委関係者
白神山地の世界自然遺産登録30周年を記念し、「留山森の鍋物語」と銘打った催しが4日、八峰町の留山であり、参加者が林道を歩いて留山を目指し、冬季のブナの森できりたんぽ鍋を味わった。
町をはじめ、地元の白神ネイチャー協会、町白神ガイドの会、八峰白神ジオパークガイドの会、町観光協会、白神八峰商工会といった団体でつくる「白神30周年イベント実行委員会」(山崎典康会長)の主催。
実行委が昨年8月から11月まで月1回、散策と音楽を楽しむ「留山森の音物語」を実施した中で、「冬の留山も見てみたい」といった声を受けて企画した。
八峰町や能代市、北秋田市から定員10人の申し込みがあり、町白神ガイドの会が案内。一行は白瀑神社駐車場に集合した後、車で水の目林道入り口に移動し、留山を目指した。
雪に覆われた林道上ではニホンカモシカやウサギ、タヌキ、テンとみられる動物たちの足跡があちこちで見られたり、ニホンザルが樹皮をかじったと考えられるヤマグワの枝が落ちていたりと、参加者は冬も活発に動き回る生きものたちの息遣いに触れた。
また、昨年7月の記録的大雨で山中から林道に落ちてきた巨岩、道路をふさぐ倒木も残されており、大雨の激しさを物語っていた。
上の川を流れる水の音を聞きながら歩くこと約1時間30分で留山に到着。ブナの森は雪が積もり、静けさも印象的で、参加者はブナの巨木に集い、雪景色を眺めながら実行委が調理したきりたんぽ鍋で暖をとった。
山崎会長は「冬芽を観察したり、動物の足跡を見つけたりと冬は冬で遊び心が高まる」とスノートレッキングの楽しみ方を語った。
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