亡くなった学生2人を追悼 長野・栂池スキー場雪崩事故を忘れない

追悼の言葉を読む広瀬学長=長野県小谷村で(提供)
長野県小谷村の栂池高原スキー場で2008年2月3日に起きた雪崩事故で、死亡した愛知大学生2人の慰霊追悼式が3日、豊橋市町畑町の同大豊橋キャンパスと、現地の慰霊碑前であった。
雪崩は3日午後3時45分頃に起きた。非常勤講師の引率で立ち入り禁止となっていた林間コースに入った学生5人と講師が巻き込まれ、女性2人が死亡した。
大学は事故を風化させないため、この日を「慰霊の日」として現地と豊橋校舎で追悼を続けている。事故後に大学に入った教職員は毎年数人ずつで現地を訪ねるようにしている。
現地では、広瀬裕樹学長以下11人が参列した。広瀬学長は「大木亜紀さん、大竹麻友さんの尊い命が失われました。前途洋々たるお二人から、未来を無下に奪ってしまったこと、痛恨の極みであります。教職員一同が慰霊の日の度に重大な教訓として認識を新たにし、再発防止の対策を実施していくこと、これをしっかりと継続し、その記憶を風化させないことが、我々の責任を果たすことであると認識しています」などと述べた。
豊橋キャンパスでは約60人の教職員や卒業生らが参列。小林慎哉副学長が広瀬学長の追悼の言葉を代読し、全員で1分間の黙とうをささげた後、本館南西に建立されている慰霊碑に向けて献花し、手を合わせた。

献花する小林副学長=愛大豊橋キャンパスで
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