色とりどり春の雰囲気 彼岸花作り盛ん 能代山本
春の彼岸に向けて進められている造花作り(三種町森岳字泉八日で)
春の彼岸に向け、能代山本では墓前などに供える造花作りが住民団体などによって進められている。彼岸花は立体的で色鮮やかに仕上げられており、作業場は一足早く春が訪れているよう。元日に能登半島地震が発生したことなどから、住民たちは地域の平穏を祈りながら製作に励んでいる。
東北地方などでは生花が手に入りにくかった時代の冬場に紙や削った木を用いて造花を作り、春彼岸の準備をしていた慣習がある。
三種町森岳の泉八日集落の住民団体「さくら会」(鈴木ナツ子会長)は、祖先を供養しながら集落の安寧を願う民間信仰「百万遍」に加え、もともとは住民が個々に作っていた彼岸花を5年前から団体で製作するようになった。
泉八日児童館を作業場に今季は1月21日に始動。60、70代の女性11人が伸縮性や光沢のある色紙を切ったり、しわを作ったりして、ハスやユリ、キキョウ、ツバキ、スイセンといった花に似せ、集落内で昨秋刈り取って乾燥させておいた竹に取り付けている。
作業はほぼ毎日で、午前9時前から昼食を挟んで午後3時ごろまで。手を盛んに動かしながら、会話にも花が咲く。製作は今月10日ごろまで続く見通しで、その後に水稲の育苗を控える農家の女性も多いという。 鈴木会長は「元日に能登半島地震が発生するなど、平穏を願う思いは強い。また、昨年は8月の高温と少雨でコメをはじめとした農産物が大きな影響を受けたので、今年は天候に恵まれてほしい」と話した。
今季、彼岸花は約500本作り、住民に届けるほか、地元の農産物直売施設「じゅんさいの館」でも販売する。
関連記事
「20歳」の節目に乾杯 大人の自覚新たに
和歌山県田辺市の「二十歳を祝う式典」が12日、同市新屋敷町の紀南文化会館であった。本年度に20歳を迎える若者たちが、振り袖やスーツなどの晴れ着姿で出席。大人としての自覚を胸に、新たな一歩を踏み...
ヤーヤー 冷水浴び願う 庄内町千河原「やや祭り」
庄内町千河原地区に伝わる伝統行事「やや祭り」が12日、同地区の八幡神社で行われた。上半身裸の子どもたちが肩口から冷水を浴び、無病息災や身体堅固を願った。 やや祭りは、安産の神様を祭る同神社の歳...
ガイドは高校生アイドル 星槎帯広と初コラボ 芽室・明治なるほどファクトリ..
「明治工場見学withアイドル部」が11日、芽室町内の明治なるほどファクトリー十勝(東芽室北1線)で開かれた。星槎国際高校帯広学習センターのアイドル部のメンバー6人が工場見学ツアーに同行し、来場...
新城で連続歴史講座開始 長篠・設楽原の戦いから450年
新城市主催の「長篠・設楽原連続歴史講座」が12日、市設楽原歴史資料館で始まった。1575年の「長篠・設楽原の戦い」から450年を迎えるのに合わせた企画。 初回のこの日は、名古屋市秀吉清正記念館...