千本桜」次の世代に 諏訪の西山公園で再整備の安全祈願祭 長野県
作業の安全を願う諏訪造園組合の役員
桜の名所で知られる西山公園(長野県諏訪市湖南)で29日朝、安全祈願祭が行われた。桜の木の間伐や枝おろしの作業開始に合わせ、業務を請け負う諏訪造園業組合が主催。地元の西山公園愛護会、発注者の市都市計画課を含め関係者約20人が参列し、作業の安全を願い、桜の名所の再整備に向け決意を新たにした。
同公園は1979(昭和54)年4月に開園。地元の北真志野区が総力を挙げて植え続けた桜は、「千本桜」の愛称で親しまれ、ドーム状の公園全体をピンク色に染める。一方、半世紀近くが経過して樹勢が衰え、枯れた枝が落下する心配もあることから、市が地元の要望に応えて西山公園桜再整備事業に着手した。
同事業は2021年度から始まり、21~24年度に危険木約70本を伐採し、25年度に数十本の桜を植樹する計画。愛護会と協力し、諏訪造園業組合の技術を借りながら、処理を進めている。22~26年度の事業費は約600万円。クラウドファンディング(CF)で約100万円の財源を確保した。
29日に始まった間伐作業では中央道側の斜面で28本(うち5本は枝おろし)を伐採する。工期は3月まで。伐採木はこれまでまきなどにしてきたが、今年度は伐採した生木を割ったり、削ったりしてバターナイフにする「グリーンウッドワーク」に挑戦する。
朝日が当たる園内で行われた神事では、手長神社の前島正宮司の祝詞に続いて、関係者が玉串をささげた。愛護会の金子克文会長は「次の世代に残せる桜の山にしたい」と協力を呼び掛け、造園業組合の金子修平組合長が「声を掛け合ってけがや事故がないようにしたい」と話していた。
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