
夕日を背にして1枚1枚豆腐を並べる小林さん夫妻
冬本番の寒さが続き、長野県諏訪地方では”凍(し)み”を利用した特産物の生産が順調だ。八ケ岳を背負う茅野市湖東大石の小林豆腐工房(小林哲郎代表)では伝統の「凍(こおり)り豆腐」作りが最盛期。25日も、夕日が落ち始めた氷点下5度の寒さの中で、小林代表が準備しておいた切り餅状の豆腐を夫婦で屋外の台に並べていた。
「一夜凍り」といわれ、その昔は、翌朝、凍った豆腐をわらでくくって売り歩く行商も盛んだったという。現在はビニール袋に入れて冷凍保存する。小林代表(72)は県外出身だが、妻の両親や親戚から技術を学び、独学で研究も重ね14年前に豆腐店を復活。同店の凍り豆腐は、乾物にはない滑らかな口当たりが特徴。毎冬、楽しみにしているファンや、故郷を離れた知人らに贈るケースも。市内小中学校の給食にも使われている。
小林代表は暖冬を心配しながらも、天気予報の冷え込みを逃さず今季は昨年11月24日から作り始め、2月中旬までに例年並みの約2万枚を作る予定。近年は「凍み料理」としてメディアの注目も増し、テレビで紹介される機会も増えた。「提供されたオリジナルレシピも置いている。量は限られるが自然が作る郷土の食材を味わって」と話す。
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