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宇部日報社

渡辺翁記念会館80周年記念事業スタート

共存同栄をテーマとしたリレートークが展開されるステージ(記念会館で)

宇部市記念会館の開館80周年記念事業が16日、同館でスタートした。オープニングイベントでは、沖ノ山炭鉱創始者で市発展の礎を築いた渡辺祐策と共存同栄をテーマとして、親族、作家、行政の3者がそれぞれの立場からリレートークを展開。市民ら250人が聴講して祐策の生きざまに触れ、これからの宇部やまちづくりについて考えた。一連の事業は9月18日まで。同事業実行委員会主催。  祐策の遺徳を記念して1937(昭和12)年に開館した同会館を古里の宝として市民に再認識してもらうとともに、村野藤吾建築としても知られる会館の魅力を市内外にアピールするのが目的。  リレートークでは、祐策のひ孫・渡辺裕志さん、作家の堀雅昭さん、久保田后子市長が「共存同栄からみる宇部―現在・過去・未来」をテーマに対談。宇部地方史研究会の脇和也理事がコーディネーターを務めた。  渡辺さんは、祐策が14歳までに実母や祖父、父を失い、残された一家の担い手として勉学を諦めざるを得なかった少年期の苦難や、浄土真宗を厚く信仰した後添いの母親の存在が、人を大切にする人格形成につながったことを紹介。互いに助け合い、みんなで一緒に伸びていこうという「共存同栄」の精神の下、「石炭で得られた収益を個人のものにせず、インフラ整備や教育の充実など次々に郷土に還元していった祐策と宇部の先人たちの生き方が、今日の宇部の発展につながった」と話した。  また、これからの宇部のまちづくりについて「働きたい職場、学びたい学校、楽しめる文化があることが大事。祐策は、自身は生涯質素を貫いたが、夢を抱く芸術家など、頑張る人たちの支援は惜しみなく行った」と語った。  堀さんは、共存同栄の言葉や考え方のルーツがイギリスにあることを解説。「誰もやっていないことに挑戦しようという宇部のベンチャー精神は、第1波が福原芳山で、第2波が祐策だった。現代に第3波が来ることを期待している」とした。久保田市長は「ローカルベンチャーから世界に羽ばたいている事例は多い。沖ノ山炭鉱をもり立てていった宇部には、その素地がある。祐策マインドを共有し、宇部からイノベーションを起こそう」と呼び掛けた。  関連の記念事業(会場はいずれも同会館)として、祐策翁顕彰展を開催中(9月18日まで)。親と子の建築講座(8月19日)、村野建築模型展(9月8~18日)、まち歩きツアー(9月16日)、記念講演会(同)も開かれる。

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