毬アージュが初代王者 築山跡史跡公園で大内蹴鞠W杯【山口】

チームワークで鞠を地面に落とさず蹴ってつなげる子どもたち(築山跡史跡公園で)
第1回大内蹴鞠(けまり)ワールドカップは21日、山口市上竪小路の築山跡史跡公園で開かれた。小学生から70歳代までの93人がチームを組んで参加し、入賞を目指して日本の伝統文化である技芸に親しんだ。地元の毬(まり)アージュが優勝、マルベリー(防府市)が準優勝した。山口観光コンベンション協会(大庭達敏理事長)主催。
蹴鞠は貴族のたしなみとして発展し、室町時代には武家にとっても必要な素養とされた。西国一の守護大名だった大内氏も盛んに行ったと推測されることから、第13代当主・教弘の居館跡地に整備された同公園で、現代版にアレンジした大会を初開催した。
開会式で大庭理事長は「蹴鞠を楽しむとともに、大内氏や大内文化に関心を持ってほしい」とあいさつ。京都から迎えたけまり鞠遊会が、伝統的な技をデモンストレーションした。
1チーム6人の16チームが参加。予選リーグを勝ち抜いた8チームが決勝トーナメントを争った。1試合に3回競技し、鞠を地面に落とさず蹴ってつなげた回数が最も多かったチームを勝ちとした。一礼して試合を開始するなど、みやびな作法も意識しながら、6人でバランスよく鞠を回して上位を目指した。
仁保サッカースポーツ少年団の池間新太君(仁保小6年)は「鞠はサッカーボールより軽くて、いつも蹴っている感じとは違うから難しいけど楽しい」と競技に夢中になっていた。
この他、3位はしんきんファイターズ、特別賞は大殿春秋会・蹴マラーズ。
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