防災用品買う人急増 能登半島地震で危機感
多くの買い物客が訪れているホームセンターの防災用品コーナー(5日、和歌山県田辺市下万呂で)
1日の能登半島地震を受け、防災用品への関心が高まっている。被災地では断水による水不足、真冬の避難で防寒が課題になっており、和歌山県の紀南地方でも対策グッズを求める人が急増している。
和歌山県田辺市下万呂のホームセンターでは、飲料水用のポリタンクや簡易トイレ、保温素材で作った防寒用シートが売れている。ポリタンクは折り畳んで収納できるタイプが人気だという。
同店では防災用品コーナーを常設している。家具の転倒を防止するポールや金具、非常食、懐中電灯や乾電池、ポータブル電源なども並ぶ。売り場の担当者は「今回の地震は田辺でも揺れを感じたため、危機感を持った人が多いようだ。日頃の備えを再点検するきっかけになっている」と話す。
防災コーナーを訪れていた同市江川の介護職女性(36)は「震災の報道で備えを見直そうと考えた。懐中電灯をヘッドライトに変更したり、電池を単3に統一したりしたい。まずは家具の転倒防止対策。実家も含め、早急に対応したい。3カ月の乳児がいるので、防災対策は考え出すと切りがない」と頭を悩ませていた。
アウトドア用品も防災に役立つものが多い。同市下屋敷町のアウトドアショップでは「キャンプで使用するカセットコンロやお湯を注ぐタイプのレトルト食品、燃料は必要になるがたき火台など暖を取れるグッズは多い。寝袋やランタンにもなる懐中電灯も実用性が高い」と話している。
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