「籐芯凧」華やかに 阿知須よーずクラブ いぐらの館で展示【山口】
山口市阿知須に伝わる「籐芯凧(どうじんだこ)」の展示会が、同市阿知須のいぐらの館で開かれている。大自然を背景に力強い登り竜を色彩豊かに描いた籐芯凧7点を含む11点のたこが会場を華やかに演出している。阿知須よーずクラブ(香川照雄会長)主催。9日まで。
籐芯凧は5個の円を組み合わせて、下部の海、中央の山野、上部の天空を背景に登り竜を描くのが特色。たこに音が出るようにするうなりに藤の芯を用いることから「籐芯」と書く。日清戦争(1894~95年)の際、中国から持ち込まれて同地区に伝わり、縁起物として出産や新築、開店の祝いに贈答されるようになった。
会場には大きさの異なる籐芯凧を展示。大きな竜を描いた縦5㍍、幅3㍍のたこや鬼の顔が描かれた鬼揚子(おにようず)もある。
同クラブには70歳以上の会員6人が所属。イベントの開催などを通じて籐芯凧の周知と会員数の拡大を図っている。13日に阿知須小で開かれる「小正月フェスタ」では、籐芯凧を含むたこ揚げを企画している。
竜の躍動感が魅力という香川会長(73)は「今年のえとであり、縁起が良い竜が描かれたたこを見て、元気になってもらえれば」と来場を呼び掛けている。
時間は午前10時~午後4時。入場無料。
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