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「いい子になります」誓う 恒例の奇習・アマハゲ集落を巡る 遊佐

 奇習「アマハゲ」が3日夕方から、遊佐町吹浦地区の女鹿(めが)集落で繰り広げられた。鬼や翁などの面をかぶり、わらみのを幾重にも巻いたアマハゲが奇声を発しながら家々に上がり込むと、子どもたちは恐ろしさのあまり泣きながら「いい子になります」と誓った。

 アマハゲは、同地区の秋田県境に近い滝ノ浦、女鹿、鳥崎の3集落に伝わる行事で、それぞれ元日、3日、6日に行われている。子どもたちを引きずり回して勉学や手伝いを促す一方、お年寄りの肩をもみ長寿を祈る。山から降りてくる神の化身とされ住民は酒などを提供しねぎらう。「遊佐の小正月行事」の一つとして国重要無形文化財に指定され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている。

 今年は元日に、石川県能登地方を震源とする大地震の発生に伴い庄内沿岸に津波警報が発令されたため、滝ノ浦集落では住民が高台に避難。中止を余儀なくされた。

 通常開催となった女鹿は20代から40代の男衆7人がアマハゲに扮(ふん)し、集落の鎮守・八幡神社で祈祷を行って午後4時半ごろ、太鼓の先導で出発。中心通りを南下しながら、昨年に不幸があったなどでアマハゲを招き入れることができない家を除き、約20軒を回った。

 アマハゲの洗礼を受けると健康に育つといわれ、池田和博さん(72)宅では親戚や知人の子どもたち10人近くが待ち構えた。アマハゲが勢いよく上がりこみ抱きかかえようとすると一瞬にしてパニック状態に。大きな悲鳴を上げ、両親や祖父らにしがみついて必死の抵抗を試みた。吹浦保育園年長の高橋葉瑠(はる)君(6)は「怖かった。いい子になると約束した」と、唇を震わせながら話していた。

赤鬼(右)に抱えられ悲鳴を上げる男の子=3日、女鹿

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