シェルター卒業者らの恩返し企画 31日に正月メニューの炊き出し 帯広
生活に困窮した人に寝食の場を提供する帯広市内の民間シェルター「風來逢笑(ふらいあうぇい)」の卒業生らが31日午後5時から、市内のコミュニティーサロン「あがり・框(かまち)」(西10南5)で炊き出しを行う。これまで支援を受け取る側だった人たちが、今度は与える側となって年越しそばやお正月メニューを提供する。
炊き出しをPRする(左から)森川さん、中村さん、国府田さん
風來逢笑は一般社団法人あったらいいね(帯広)が2021年に開設。個室や浴室、共用の居間などがあり、今年は4月から12月までに32人が利用した。
風來逢笑の受け入れや「あったらいいね食堂」などを行う中村千代子さんはこれまでも長年、10人程度を対象に、おせち料理を一人で暮らす高齢者などへ提供していた。
今回は風來逢笑を利用したことのある人や、中村さんとの交流がある「愉快な仲間たち」が約100人分の年越しそばや昆布巻きなどお正月らしいメニューを提供する。
2年前に中村さんと出会い、生活の支援を受けた森川泰通さん(47)も「愉快な仲間」の一人。森川さんの紹介で国府田昂さん(40)も中村さんとの縁が生まれた。2人は「中村さんにたくさんのことをしてもらったので、その分の恩返しがしたい」と話している。
食材は寄付によって集まった物を使う。中村さんは「受け取ることが多かった人たちが、受けた分を自分の手で返して地域との縁が広がる機会にしたい」といい、「年越しはみんなで食事をして、テレビを見ながらおしゃべりして過ごしましょう」と話した。
午後8時まで。問い合わせは中村さん(090・9082・2400)へ。
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