「辰歳御縁年」迎える準備 善寳寺 すす払い
鶴岡市下川の善寳寺(水口道雄住職)で25日、年末恒例の「すす払い」が行われ、僧侶たちが長い笹(ささ)ほうきで本堂祈祷(きとう)場の天井や梁(はり)などにたまったちりを払い、新年に備えた。
僧侶職員と修行僧を合わせ約20人は午前8時から本堂で朝礼を終えると、墨染めの衣から紺色の作務衣(さむえ)に着替え、頭に白い手拭いを巻いて、マスクを着けると再び本堂に集合。長さ2間(約3・6メートル)の竹竿の先に笹を取り付けた笹ほうきを手に、天井や梁、須弥壇(しゅみだん)前の天蓋(てんがい)、山号額などをはたいてちりやほこりを落とし、掃き清めた。
広報担当の篠崎英治さん(42)は「来年は12年に一度の辰歳(たつどし)御縁年。龍神様をきれいな本堂でお迎えできるよう心を込めて掃き清めた」と話した。同寺では、コロナ禍が落ち着いたこともあり、正月三が日は6万人程度の初詣客を見込む。
善寳寺では大みそか午後10時半から元日午前0時までの「除夜の鐘つき」(先着108打)があり、事前予約を受け付けている。また、大みそかの夜と、1―3日の夜には五重塔のライトアップが行われる。
除夜の鐘つきなどの予約、問い合わせは同寺=電0235(33)3303=へ。
「笹ほうき」で天井や梁などのちりを払う善寳寺の僧侶ら
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