ミカン収穫をお手伝い 学生が住民と交流、「地域のファン」に

ミカンを収穫する学生(和歌山県田辺市上秋津で)
温州ミカンの収穫が続く中、和歌山県田辺市上秋津のミカン農家の畑で、県の内外から来る学生らが収穫作業を手伝っている。住民と行動を共にし、地域のファンになる学生もいる。
上秋津地域では毎年、農林水産省の支援制度を使い、都市と農村の交流施設「秋津野ガルテン」での宿泊や食事を提供する形で、学生らを受け入れている。
今年は、木熟ミカンの収穫が本格化する11月24日から12月10日までに46人が訪れ、農産物直売所「きてら」へ出荷する農家らの畑で作業に汗を流している。
野久保光祐さん(36)方では、和歌山大学3年の藤井千聖さん(20)と、和大の講座を受けたという会社員の川上哲平さん(28)が24、25日、ミカンの収穫を手伝った。ともにミカンの収穫は初体験といい、藤井さんは「地域に触れられる機会はそうないと思って参加した。農家の大変さがよく分かった」。川上さんは「斜面での作業は想像以上に大変だが、勉強になる」と話していた。
学生の中にはリピーターもいる。京都外国語大学2年の不破こころさん(20)と松田凪紗さん(19)は、昨年に続いて野久保太一郎さん(50)方で24、25日にミカンを収穫した。
不破さんは「おいしいミカンの見分け方とか、何げない会話から人の温かさを昨年参加して感じたので、今年も来ようと思った」といい、松田さんは「脚立を使うような体力の要る仕事だけれど、大学にいると地域の方と接する機会も少ない」と参加の意義を話した。
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