ＪＲ厚狭駅の在来線口と新幹線口で、クリスマスイルミネーションの点灯が始まり、１４万個のＬＥＤ（発光ダイオード）電球がきらびやかに駅周辺を彩っている。期間は来年２月１４日までの午後５時～午前０時。厚狭駅前イルミネーションプロジェクト実行委員会（河村泰弘委員長）主催。

　厚狭川が氾濫するほどの被害をもたらした２０１０年の豪雨災害からの復興を目指す中で、山陽商工会議所青年部ＯＢが実行委員会を立ち上げ、２０１２年から実施。ツリー型のイルミを虹色に輝くＬＥＤ電球にリニューアルするなど、昨年より電球を１万個増やした。新幹線口では千石船に乗った「ねたろう君」を表現した。

　２５日の点灯式では、河村委員長が「今年で１２年目。多くの協力と協賛に感謝する」とあいさつ。恒例となっている人前結婚式では、宇部市厚南妻崎開作の田邊浩之さん（３５）と美奈さん（３５）が親族や友人、来場者ら５０人以上に見守られながら共に支え合っていくことを誓った。

　二人は黒石中の同窓生で２月２３日に婚姻届を出した。人生の節目をつくるいい機会にしたいと応募した。指輪の交換や結婚証明書へのサインの後、一緒に点灯ボタンを押すと、イルミネーションが一斉に輝きだした。温かな光と笑顔に見守られながらウエディングケーキへの入刀もあった。