
たき火を囲んでマシュマロを焼き、キャンプ気分を満喫する子どもたち
八峰町八森の岩館地区の若者有志らが地域活性化や交流促進を目的に企画・運営する初のイベント「岩館キャンプdeマルシェ」は23日、同町八森の岩館海浜プール周辺で開かれた。町内外から家族連れなどが訪れ、たき火を囲んだり、木工や漂着物を使った作品作りにチャレンジしたりし、恵まれた自然や、素材を生かした遊びを体験、出店巡りも楽しんだ。
岩館地区の若者有志らでつくる実行委員会(菊地拓真実行委員長)が主催。県の地域づくり支援アドバイザー派遣事業と町交流促進事業を活用した。県事業では、能代市二ツ井町出身の伊藤晴樹さん(32)=男鹿市、Time Colors代表取締役=がアドバイザーとして派遣され、4、5年度の2年間をかけて、地域の活性化や交流人口拡大に向けたアイデア出しやワークショップ、話し合いを重ねてきた。
この日が初の催しで、自然にちなんだ体験とマルシェを同時開催。海岸のクリーンアップでスタート、体験は▽たき火カフェ▽漂着物でアート作り▽木工ワークショップ──を提供した。
「たき火カフェ」は、キャンプインストラクターの瀬由里子さん(55)=能代市=が指南役を務め、午前の部は13人(子ども9人、大人4人)が参加した。瀬さんは、たき火をする際の注意点や、「来た時よりもきれいな状態で帰りましょう」と自然の中で遊ぶ時の心得を伝授したほか、針葉樹と広葉樹のまきとしての特徴と使い方などを説明し、たき火を起こした。
火が立ち上がると、参加者は早速、串に差したマシュマロを火にかざすように焼き、程よいところでぱくり。「チョコレートみたい」とその味わいを表現した加藤駿君(渟西小3年)は「火を囲んで焼いて、みんなで一緒に食べるのは楽しい。火を見ていると、癒やされる感じがする」、マシュマロを焼く体験は2回目という小林優君(峰浜小5年)は「前よりうまくできた。みんなで集まっていると暖まっていい雰囲気」などと話し、たき火の魅力を満喫。子どもたちはまきをくべたり、ナイフでまきを細く割る「バドニング」にもチャレンジ、潮風に吹かれながらキャンプ気分を味わった。
また「マルシェ」には地元の海産物や高級なシイタケ、つみれ汁、カモミールティーをはじめ、古着や焼き菓子などが並び、キッチンカーも出店した。
菊地実行委員長(41)は「『何か、やりたい』とは思っていた。伊藤さんが来てくれて『やれるな』に変わった。来年以降も続けようと思う」と、地域活性化や交流人口拡大への一歩を踏み出した思いを語り、今回は見送ったキャンプ体験の実現を見据える。
2年間伴走してきた伊藤さんは「『できそうだ』という気持ちがじわじわつくられていったのが大きい。この事実を見て、『できるんだね』『まだまだ、いける』と波及していけばいい」と話し、今後の広がりに期待していた。
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