「名物乱藤四郎」を特別展示

日本刀剣博物技術研究財団理事長で薬学博士の澤口氏が特別講演した
日本名刀展を開催中の鶴岡市の致道博物館で3、4の2日間、短刀銘吉光「名物乱藤四郎」(株式会社ブレストシーブ蔵)が特別展示された。日本刀剣博物技術研究財団理事長で薬学博士の澤口希能氏による特別講演も行われ、県内外から訪れた刀剣ファンでにぎわった。
同館は8日(木)まで日本名刀展第一部「見どころ学べる!目で観る刀の教科書展~日本刀剣博物技術研究財団管理コレクションより~」を開催中。平安後期から江戸末期までの代表的な刀工による刀剣40点余りを展示している。
藤四郎の多くは直刃(すぐは)だが短刀銘吉光「名物乱藤四郎」は珍しく乱れ刃であることから名付けられた。会場を訪れた人たちは列をつくって一点一点じっくりと眺めていた。
3日午後1時から行われた講演会で澤口氏は「藤四郎は当時入手できる最高級の鉄で作られている。質のいい鉄を手に入れる財力や権力がなければ最高級の刀は生まれない」と語った。また、「刀だけでなく他の日本文化にも親しみを持ってほしい。そのための入り口を担当させてもらっている」と全国で展示に協力している理由を語った。
講演を聴いた菊地梨紗さん(29)=仙台市=は「分かりやすくて面白かった」、乱藤四郎を見に来たという小玉真実さん(24)=秋田市=は「刀紋がなみなみとしていて特徴がよく分かった」と話していた。
同博物館によると、3日の入館者数は1326人で1日当たりの入館者数としては過去最高という。4日が1102人となり、両日合わせて2428人が来館した。会期初日の4月29日から6月4日までの累計は1万2674人。また、全7回の講演会には計700人が参加し、展覧会場入り口までの待ち時間は最長約2時間となった。
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