ばがなつの茶会で茶を楽しむ人たち＝4日午前、アートホテル石垣島

　表千家不白流沖縄県支部八重山(山城宗洋会長、9社中)の「ばがなつの茶会」が4日、石垣市内のホテルであり、訪れた市民約350人がおもてなしの心を感じながら、茶や茶菓子を味わった。

　茶会は、八重山ならではの茶道文化の創造を目指して行っており、ことしで14回目。島の先人たちが生み出し、守り継いできた伝統工芸品の良さを生かそうと、茶わんや水指、茶しゃくなどは地元のものを使用。

　茶をたてる音が響き渡るほど静かな雰囲気の中、来場者は茶の世界を満喫した。

　川平社中で子どもたちと茶を学んでいるというエドワード・ワインズローさん(58)＝大川＝は「参加するのは3回目。道具や茶わんの色や形が好き。お茶もお菓子もおかわりが欲しいほどだった。また参加したい」と感想を語った。

　山城会長は「ふだんの生活の延長線と思っている。気軽に参加できるお茶会だったと感じてくれたら、いいおもてなしができたのかなと思う」と語った。

　茶会は11月19日に読谷村のホテル日航アリビラで開かれる表千家不白流全国大会のリハーサルも兼ねて行われた。