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長野日報社

人件費ゼロで空き家改修 「農民家ふぇ」開店

大きな天井のはりが目を引く開放的な店内で、セルフ改修の成果を喜び合う赤羽さん(左)、オーナーの山浦さん(中)、溜池さん(右)

 辰野町移住定住促進協議会が「人件費ゼロ」を掲げて進める空き家のセルフ改修事業で、第一号物件のカフェ「農民家ふぇ あずかぼ」が、同町川島渡戸に開店した。オーナーの山浦祐貴さん(29)=塩尻市出身=が、地元住民らの協力を得て家財の片付けや建物改修を行い、築約130年の古民家を店舗へと再生した。セルフ改修で経費を抑えるほか、準備段階から手伝ってもらう人たちと良好な関係を築けるメリットがある。同協議で町の移住定住モデルとしてPRしていく考えだ。  「DIO(ドゥー・イット・アワセルブズ)」と名付けた事業は、町の空き家バンク登録物件を賃借または購入した人が、改修の様子を公開しながら自ら作業に携わる。建築士資格を持つ会員が構造補強や内外装について助言し、イベント方式で協力者を募るのが特徴。家財運搬費と改修費で最大45万円を補助する町空き家バンク制度の有効活用と絡め、昨年度の目玉事業として初めて企画した。  同物件は木造平屋建て約120平方メートルで、店舗部分約90平方メートル。山浦さんは半年余りかけて改修を行い、簡単な構造補強や床板の全面張り替え、漆喰壁の塗装などを施した。天井のはりや柱はそのまま残し、明治中期からの歴史風情を生かしたデザインに仕上げた。県外の所有者から賃借し、住居と兼用している。  改修にかかった山浦さんの費用負担は、材料代のみ。空き家の活用に興味のある人や住民らに手伝いを呼びかけると、全11回の改修イベントに延べ約250人が参加。同協議会が企画当初にうたった、人件費ゼロが実現した。  それぞれ1級、2級の建築士資格を持ち、改修を指導した町集落支援員の赤羽孝太さん(35)と地域おこし協力隊の溜池のどかさん(34)は「同じ規模や立地条件の新築物件に比べ、経費を約12~15%程度に抑えられた」と説明。「お金をかけず、自分で空き家を手直しして生活したい人には魅力的な事業になる」と手ごたえを語る。  同協議会は今年度も事業を継続し、希望者を募集する。事務局の町まちづくり政策課地方創生係は「全国の自治体が空き家バンク制度や移住体験施設を導入する中で、個性化が求められている。辰野町はセルフ改修で独自性を打ち出し、積極的に希望者を呼び込みたい」としている。  山浦さんは幼少期の食物アレルギーの経験を基に、同店で植物性材料のみの焼き菓子や天然酵母パン、ランチプレートを提供する。「作業中に地元の皆さんと交流が生まれ、スムーズに開店、移住ができた。物件見学と合わせ、ゆっくり過ごしてもらえる場にしたい」と話している。  営業は木曜日~日曜日と祝日の月曜日。問い合わせは同店(電話090・1203・1006)へ。

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