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長野日報社

働く大人の”生きざま”は 中学生キャリアフェス 長野県伊那市

ブースで事業者らの説明を聞く生徒たち

 長野県伊那市の中学2年生約600人が地域で活躍している企業・団体の大人たちの生き様に触れる「伊那市中学生キャリアフェス2023」は16日、同市のエレコム・ロジテックアリーナで開いた。医療や美容、飲食など83団体が出展。生徒たちは働く上での疑問を投げ掛けたり、どんな思いを持って仕事に向き合っているのか尋ねたりした。

 キャリアフェスは2018年にスタート。生徒でつくる実行委員と企業や団体の関係者による大人実行委員が企画した。生徒実行委員は事前に各校で趣旨の共有やPRを行い、大人実行委員も5月から始まった準備を支えてきた。

 市特産品の経木などを製造する「やまとわ」(同市西箕輪)では、こたつで座談会のように話せる空間を用意して、やりがいなどをテーマに対話。同社の榎本浩実さん(28)は「生徒からも刺激をもらえる」と話していた。

 他のブースも製品の展示や体験コーナーなど工夫を凝らして展開。パン屋になる夢の実現について話したという「ベーカリーハウス コフレ」(同市西箕輪)の小池未来代表(32)は自己分析の大切さを語り「自分のことを説明できるようにいろいろなことにチャレンジしてほしい」と期待していた。

 生徒たちも話にじっくり耳を傾ける人、仕事道具を触らせてもらい興味津々の人などさまざま。伊那市東部中学校の生徒二人は「一つ一つの仕事の工程が分かる。楽しくしゃべってくれて聴きやすい。やりたいことを探しているので、将来の選択に生かしたい」と話していた。

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