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紀伊民報社

キツネ、復活の兆し 昼間の目撃増える

河原の真ん中でくつろぐキツネ(和歌山県白浜町で)

 近年、和歌山県の紀南地方で個体数を減らしていたキツネ(イヌ科)が、復活の兆しを見せている。人目につきにくい動物だが、ここ数年、昼間に目撃されたり、捕獲されたり、交通事故の死骸が発見されたりするケースが増えている。

 キツネが減少した原因の一つに感染症が挙げられる。田辺市やその周辺では2007年に「犬ジステンパー」の流行があった。この際、キツネの死骸も複数確認された。09年からは皮膚病の疥癬(かいせん)も流行し、追い打ちをかけたと考えられている。
 紀南地方ではここ数年、富田川下流域での目撃が多い。野鳥の撮影を続けている男性は2年ほど前からたびたび見かけるようになったという。ねぐらを移動しているのか複数いるのかは分からないが、今年10月中旬ごろからは白浜町の郵便橋近くでよく見かけている。
 男性によると、土手の草むらから出てきて河原に移動、しばらくくつろいでから下流へと歩いていくのが日課のようだ。「最初は警戒していたが、最近は昼寝する姿を見せてくれる」と話している。また、4キロほど上流の岩田橋近くでも目撃例がある。
 このほか、田辺市龍神村の護摩壇山に向かう高野龍神スカイライン(国道371号)で夜間、車の前を横切るキツネをドライバーが確認。白浜町では昨年2月と3月に錯誤捕獲されている。
 18年からキツネの情報を収集している県立自然博物館(海南市)によると、紀ノ川流域の住民から「キツネを何十年ぶりかに見た」「何年も住んでいるが初めて見た」などの声が寄せられているという。さらに交通事故に遭ったとみられる死骸も複数見つかっている。
 目撃情報は、紀美野町や有田川町、日高川町、日高町、田辺市、白浜町、上富田町、古座川町などからも寄せられている。
 同博物館学芸員の佐々木歩さんは「目撃されている範囲はけっこう広い印象がある。昔からよく見かける地域では、取り立てて連絡することはないと思うかもしれないが、ぜひ情報提供してほしい。特に紀南の情報が少ない」と呼びかけている。

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