規格外の次郎柿を五平餅に

豊橋市石巻町の柿と米農家の岡本尚子さん(56)と田原市白谷町の梅と米農家の秋野圭那さん(42)は、豊橋で育てた米と規格外品の完熟次郎柿をブレンドしたみそを使う五平餅を開発した。年度末の販売を目指す。
2人は5年前に知り合った。以前から、熟しすぎて表面が割れてしまい規格外となった柿の廃棄ロス対策とともに、米離れを改善させて米の消費拡大を考えていた。
昨年10月頃、砂糖の代わりに柿が使われることがあると岡本さんが知った。その話を聞いた秋野さんは、柿の糖度を生かしたみそを作り、米に合う商品を作ろうと考え始めた。東三河地域では認知度が高く、手軽に食べられる五平餅に注目した。
2人は、八丁みその製造販売を続ける岡崎市の老舗「まるや」のみそとペースト状にした完熟次郎柿をブレンドし、オリジナルみそを作り上げた。岡本さんが収穫した米をつぶして作った餅と組み合わせた。
五平餅には添加物を入れず、長期保存できるよう冷凍にした。また、手軽に食べられるよう一口サイズにした。あっさりとしたみその味と豊橋産の米の柔らかい食感が楽しめる。
販売に向けて製造を引き受けてもらえる企業を探したが、なかなか見つからず悩んでいた。岡本さんが取引のある豊川信用金庫女性活躍推進室に相談。推進室が仲介役となり、生産ラインが確保できた。今はオンライン販売に向けて準備を進めている。
2人は「今後は互いが栽培する農産品や東三河の食材を使った商品を開発し、廃棄ロスにつなげる商品を作っていきたい」と笑顔で話した。問い合わせは「おかもと農園」(0532・88・0901)へ。
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