中学生が派遣前訓練を体験 JICA駒ケ根 長野県

体験入隊で南米エクアドルについてグループワークをする中学生たち=JICA駒ケ根
国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所や伊南地域の住民組織「駒ケ根協力育てる会」などでつくる実行委員会は11日、長野県上伊那地方の中学生を対象に、隊員候補生が受ける派遣前訓練を経験する「体験入隊」を駒ケ根市の訓練所で行った。参加した24人が、語学講座やワークショップを通じ、グローバルな視点を養った。
コロナ禍を経て4年ぶりの開催。ワークショップでは2013年1次隊として南米エクアドルで学校教育支援を行った林香子さん(34)が、すごろくの要素を取り入れたゲームで、同国の人々の暮らしを知る学習をした。生徒はサイコロを振って出た目の数に応じてもらえるカードの情報を総合し、エクアドルの状況をレポートにまとめた。
林さんは「私自身、初の渡航が隊員としての赴任で、現地では誤った先入観に戸惑った。実際は行ってみないと分からないことが多い。ゲームを通じて固定観念ではなく、対象国を広い視野で見られる目を養うことの重要性を伝えたかった」と話した。
参加した駒ケ根市赤穂中2年の生徒(14)は「両親が元協力隊員で、任国での話を聞いているうちに国際協力に興味を持った。将来は私もボランティアとして困った人を助けたい」と意欲を見せた。
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