全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

シカの角 三味線に 糸巻きグリップに活用 音更

糸巻きにエゾシカの角を使用した津軽三味線。右から牧野さん、米澤代表

 三味線愛好者で音更在住の会社経営牧野孝二さん(64)は、自身が所有する津軽三味線を「エゾシカ仕様」にモデルチェンジした。糸巻きのグリップ部分にエゾシカの角を使用した。猟友会に所属してわな猟も行う牧野さんは出来栄えに満足し、「駆除されたエゾシカを有効に活用できた」と話している。

 三味線の糸巻きには、黒檀(こくたん)や象牙が使われることが多い。象牙については、1990年のワシントン条約の下で国際取引は原則禁止に。現在も国内での流通はあるものの、希少な材料となっている。

 こうした背景から、音更町内の猟友会に所属している牧野さんは、「象牙の代わりにエゾシカの角を使ってみたらどうだろうか」と発案。知人であるキリヤ和楽器店(帯広)の米澤武代表(54)に相談したことがきっかけでエゾシカモデルの検討が始まった。

 相談を受けた米澤さんは昨年末から制作に着手し、4月末に完成させた。密度の高い象牙と異なり、エゾシカの角は中央部がスポンジ状になっていて強度が弱いため、加工には頭を悩ませた。そこで黒檀とつなぎ合わせ、グリップ部分にエゾシカの角を施した。

 生まれ変わった三味線を受け取った牧野さんは「角を使うと見栄えがいい」と笑顔。「音質は変わらないが観賞用にしたい」と大切にしている。

 米澤代表は「このような発想はなかった。初めてなので作るのに試行錯誤したが、面白いものができた」としている。

 「エゾシカ仕様」の津軽三味線は販売していないが、制作の相談は同店(0155・23・2448)へ。

関連記事

釧路新聞社

マンホールカードに音別登場 釧路市3種類目【釧路市】

 釧路市上下水道部は、音別地区のマンホールカードを新たに作製した。釧路地区、阿寒地区に続き市としては3種類目。音別地区のカードは26日から「ルート38音別館おんぽーと」(釧路市音別町本町1)で...

釧路新聞社

最東端駅到着証明書、配布最多 23年度観光協会調査【根室】

 【根室】市観光協会(岡野将光会長)がまとめた、2023年度のJR東根室駅到着証明書交付時に行っているアンケート結果によると、配布枚数は過去最多の6425枚を数えた。回収率58・2%のアンケー...

長野日報社

曙さん、2000年に花田養護学校を訪問 大野さん振り返る 長野県下諏訪町

 大相撲で史上初の外国出身横綱となった曙太郎さんが4月上旬、54歳で亡くなった。「日本人以上に日本人らしい」とも言われた曙さん。2000年9月には、長野県下諏訪町の有志に招かれ、同町の県花田養護...

紀伊民報社

「イノブターダービー」中止 飼育数減少が影響

 和歌山県すさみ町のすさみ海水浴場で毎年5月3日に開かれている「イノブータン王国建国祭」の名物イベント「イノブタダービー」が、今年は中止されることが分かった。主催の実行委員会は「イノブタの飼育数...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク