能代市AIオンデマンド交通「コサクル」運行へ準備

市職員がまちなかコサクルの停留所を設置(いとく能代南店前で)
能代市は、11月1日から市街地で実証実験を行うAI(人工知能)オンデマンド交通「まちなかコサクル」の運行に向け、停留所100カ所にサインタワーを設置するなど準備を進め、利用方法の説明会も開いている。高齢者や子育て中の人など幅広い世代の交通手段になるよう実施するもので、ジャンボタクシー常時1台のほか最大3台体制で運行。電話やスマートフォンアプリで予約し、スマホアプリで予約すると料金が安くなる。市は、説明会で利用方法を周知しながら「市民に身近に感じてもらいたい」と話している。
まちなかコサクルは、運行中の市街地巡回バス「はまなす号」の停留所増設などの要望が寄せられていること、運転免許証を返納した高齢者の移動手段確保を見据え、運行ニーズにより細やかに対応できるようにと計画。11月1日から12月31日まで実証実験を行う。
はまなす号とほぼ同じエリアで午前8時~午後6時に運行。常時ジャンボタクシー1台を活用するが、予約が立て込んだ時は普通車のタクシー2台を使い、最大3台で対応する。11月は秋北タクシー、12月は第一タクシーに運行を委託し、11月は定員7人(運転手1人含む)、12月は定員10人の車両を活用する予定。
時刻・経路を定めず、予約に応じて停留所間を運行するのが、これまでの市街地巡回バスとの最大の違い。乗りたい時に電話やスマホアプリで予約し、同じ時間帯に予約が重複した場合は複数人で乗り合う。AIが最も効率的なルートを選定する。途中下車はできず、あくまで停留所で乗り降りする。
停留所は地域のごみステーションやスーパー、病院などに100カ所設置し、中川原や青葉町など従来バス停まで距離があった地区にも設けた。市商工労働課が26、27日に各地を回り、目印となるサインタワーなどを設置した。
利用料金は、電話予約が200円、アプリ予約は100円。アプリ予約の場合、予約情報が車載タブレットに直接送られ、業者側の作業を簡略化できるため料金を安く設定した。アプリはスマホにダウンロードした後、名前や電話番号、乗車・降車場所などを入力して配車を確定させる。電話予約は専用ダイヤル(☎070・1007・5035)で各種情報を伝える。事前予約は利用日の1週間前から対応する。
11、12月の実証実験に合わせ、何度でも無料で利用できるモニターを募ったところ、101人が希望した。一方、モニターでなくとも5回まで無料とする。年明けにアンケート調査を実施し、利便性向上に改善点などを把握する。市は利用状況やアンケート結果を踏まえ、本格運行について検討する考え。
問い合わせは市商工労働課(☎89・2186)へ。はまなす号は従来通り運行する。
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