秋の風情 伏見屋邸に今年もつるし柿 長野県下諏訪町

つるし柿が軒先に並び、秋の風情を漂わせている下諏訪町の伏見屋邸
長野県下諏訪町の旧中山道沿いにある国登録有形文化財「伏見屋邸」の2階軒下に、今年もつるし柿がお目見えし、秋の風情を漂わせている。22日に伏見屋邸を管理する岡谷下諏訪広域シルバー人材センターの伏見屋邸友の会会員13人が皮をむき、2カ所に約600個をつるした。約1カ月天日干しする。
伏見屋邸は1864年築とされる木造2階建ての旧商家。2010年に復元修理し、まち歩きを楽しむ観光客らの休憩や住民の交流の場として開館した。干し柿は立ち寄った人にお茶受けとして提供しようと作り始め、1500個作った時期もあった。コロナ禍で提供をやめ、秋の風物詩として展示を継続。干した後は冷凍庫で保管し、粉を吹かせて来年3月ごろに会員で分け合うという。
友の会の永田釟郎会長(77)=同町東町中=は「こうした風景が見られなくなってきたので、風物詩として残していきたい。写真好きからも人気のスポット。秋の景色として楽しんでほしい」と話した。
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