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吉田城跡で大名の石垣刻印を新発見

 豊橋市は、吉田城跡で進める石垣修復に伴う解体と発掘調査で、名古屋城築城に関わった大名の新たな石垣刻印が見つかったと発表した。今回は徳島藩主の蜂須賀至鎮(1586~1620)と長州藩主の毛利秀就(1595~1651)ら13個が新発見された。吉田城の石垣が築かれた経緯を知る重要な手がかりという。

 石垣刻印は造成した大名らが石材に彫った文字や記号で、城郭の歴史を検証する重要な資料となる。吉田城では今回を含め、60石から50種78個の刻印が確認された。

 多くは西尾市や蒲郡市付近の三河湾沿いでとれた花崗岩などを使っていることから、名古屋城に関わった大名が残した石材を吉田城築城にも利用したとみられる。

 新たな刻印は吉田城の本丸正面「南多門」の土台となる石垣の修復現場で見つかった。東西幅約6・5㍍、南北約18・7㍍、高さ約4・5㍍の石垣で6月13日から発掘調査している。

 名古屋城など他地域の発掘調査で「山田」の刻印は蜂須賀氏、「二」は毛利氏を示す。蜂須賀氏の刻印は家臣の山田織部佐(おりべのすけ)にちなむとされる。

 調査で毛利の「二」は西尾市幡豆町の沖島でとれた石で、吉田城石垣の調達エリアでは最西端となる。「山田」は三河湾の沿岸でとれ、刻印の一部に残っていたゴカイの巣から判明した。

 ほか、土佐藩主の山内忠義の「トサ〼」や広島藩主の福島正則「大」などの刻印もみつかった。

 名古屋城の石垣を使えた背景について、中川永学芸員は「幕府も重視する戦略拠点であり、藩主の松平忠利が名古屋城築城に関わったことなどがある。吉田城のストーリーを読み解く好機」と意義を説いた。

 市は11月5日午前10時と午後1時半から、本丸広場で担当学芸員による現地説明会を開く。随時開催。午前と午後ともに早い時間帯は混雑が予想され、分散来場を呼び掛ける。  問い合わせは美術博物館(0532・51・2882)へ

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